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ヴィーガンでも食べられそうな、本格的な讃岐うどんのお店を紹介しようと思って行ってきたんですが…
しくじりました!!
一部始終は動画でお話していますが、記事にも残しておこうと思います。
お店はまったく悪くない
まず書いておきたいのは、お店側はまったく悪くないということ。僕が特に問い合わせなどもせず、ふらっとごはんを食べに出かけて起こったことなので。
僕個人の勘違いと早とちりでしかない。お店を悪く言おうという気持ちもまったくない。というか、うどん自体はめちゃくちゃ美味しかったからお店を紹介したいくらいだ。
でもヴィーガンという名称を使うといろいろなリスクがある。なので記事内ではお店の名前は出さないでおく。
画像などを見てどこのお店かわかっちゃったよ、という方もコメントなどで店名を出さないようにお願いします。
記事を書く理由
結局うまくいかなかったのに、なんでこの記事を書こうと思ったのか。
今回の経験を通じて、菜食をしている人が注目するポイントは、一般的な食事をしている人が想像することは難しいと思ったから。
界隈こそ違うけど、たとえば最近はLGBTQに関するデモ活動が増えて、ニュースでも取り上げられることが多くなった。そういった活動や報道が活発になると、「ああそういう人もいるのね」と気付いてもらうきっかけができる。
菜食も同じだ。まずは知ってもらわないと。語気を強めて喧嘩腰でいるだけでは進歩がない。そもそも別に、無理してまで理解してもらう必要はないと思う。なにもかもを分かりあうことはできない。
でも、「そういう人もいるんだね」・「じゃあできる範囲で対応してみようね」…そう感じてもらえるようになったら、我々菜食をしたい側はもう少し生きやすくなるんじゃないかな。
そう考えて、記事を書くことにした。
出汁も文化だとわかっているけれど
なんでうどん屋さんに行きたくなったかというと、単純に今年の春からうどんにハマっているから。その流れで、どうしても本場の讃岐うどんが食べてみたくなった。
でも思い立ってすぐ香川まで旅行に行けるわけではない。じゃあ東京で食べられるお店は…と思って探してみたところ、なんと出汁を使っていないメニューがぜんぜんない!
かけうどんとぶっかけうどんしか用意してないお店まである。潔い。それだけ讃岐うどんって強いブランドなんだろう。
選択肢は用意してほしい
もちろん出汁も含めて讃岐うどんという文化なのはわかる。でも選択肢は用意してほしい!
ヴィーガンとか関係なく、魚系の出汁の味・匂いが苦手な人だって一定数いるはずだ。自分も以前までそれほど気にしていなかったが、試しに避けてみたら、思った以上にいろいろな食べ物の味が変わることがわかった。
食べてみてからわかったことだが、讃岐うどんは麺として圧倒的にうまい。だから出汁は苦手でも、うどん自体は好きだという人がいっぱいいると思う。
ほかにも、外国からヴィーガンの方が旅行にきたとき。日本食としてそこそこ有名になっているらしい、「UDON」を食べられたらうれしいんじゃないか。
ヴィーガンなら寿司やすき焼きははじめから眼中にないだろう。でもうどんは食べられそうだ、と思ってくれる人がいるのでは?
昆布とか椎茸とか、魚を使わなくたっておいしい出汁が日本にはいっぱいあるんだし。ひとつでいいから、動物性素材の使っていないメニューがあったらいいのにな。
ようやく見つけたヴィーガンOK
そんな感じでお店探しにはすごく苦労したけど、ついに本場の讃岐うどんで、出汁を使っていないメニューのあるお店を発見した。HPのメニュー紹介はこんな感じになっている。
醤油とだけ書かれていて、どうやら使っている醤油にもこだわっているらしい。これはおいしそうだと思って、実際に行ってみることにした。
行列だ…!
お店についたのは12時を少し過ぎたころ。少なくとも5人は並んでいた。だけどそのあとがすごかった。自分の後ろにみるみる人が集まってくる。結局、常時10人くらいは待っているのが普通、みたいな雰囲気だった。
そんなに並んでも食べたいくらい美味しいんだ!と思って、わくわくする気持ちがより高まる。
もちろん醤油を注文した。
異変に気付く
待ちながらテーブルに置いてある調味料を見てみると、香川や四国特産の七味なんかが並んでいる。これはやっぱり期待できるな…と思いつつも、あれ?と思うこともあった。
出汁醤油しか置かれていない。
この時点で、内心けっこう焦っていた。でもさすがにこれは全テーブルに備え付けられているものだから、味変に使うんだろうと無理やり納得しながら、うどんの到着を待った。
これがその醤油うどん。もう見ただけでおいしそうだ。でも、このお盆にも醤油がない。
運んできてくれた店員さんから、食べ方のご案内を受ける。
「そちらの出汁醤油、しょっぱめだから少しずつかけて召し上がってくださいね」
しくじった!!!
重ねて書くが、お店側はまったく悪くない。こちらの勘違いと早とちりが起こしたミスだから。
これこそが菜食と一般食の人の目線の違いだ。
醤油とだけ書かれていたので、てっきり出汁が入ってないのかと期待してしまった。特に讃岐うどんは出汁を大切にする文化だと思い込んでいるから、出汁が入っているなら書くだろうと。
しかしそれは出汁醤油のことだった。食べ終わってからお店のメニューを見てみたら、ホームページの写真とは違って出汁醤油であることがわかるようになっていた。入店前に気づけばよかったね。
本場の讃岐うどん、本当にうまい
とはいえせっかく来たので、お店おすすめの出汁醤油で食べてみることにした。
普通のうどんとはまるで別物みたいなおいしさだった。もちもちした食感、でも噛んでて疲れない。それでいて喉越しもつるっつる!
「本場」という言葉の重みを思い知らされた。この経験だけでも、行ってよかったなと思える味。おいしかったです。
でもやっぱり醤油で食べたかった
とにかくうどんは本当においしかった。でもやっぱり、醤油やぽん酢だけで食べたかったな…という気持ちは残ってしまったのが正直なところ。
魚系の出汁はどうしても匂いが気になってしまう。以前は好んで食べていたくらいだから、食べられないというほどではないんだけど。
これは菜食をはじめる前から思っていたことだけど、出汁は味も匂いも強すぎる。どんな食べ物も出汁の味が支配してしまう。
これだけうどん自体の完成度が高いんだから、出汁で過剰に飾らなくてもおいしいと思うんだけどな。
こだわっているお醤油なだけあって、この出汁醤油は明らかに良いものだった。それは間違いなくわかる。いい味だった。個人的に匂いが気になってしまっただけのこと。
ただの好みとして、魚系の出汁が使われていないメニューを食べたいってだけなんだけど、それをかなえるのは想像以上に難しいらしい。普通のうどん屋さんですら、だいたいどこも出汁だもんね。
塩や七味で食べましょう
自分は動揺したのもあって、おすすめされたままに出汁醤油で食べたけれど、落ち着いて振り返ってみれば、卓上の塩や七味をかけて食べるという選択肢があった。これなら菜食と言えそう。
ほかのうどん屋さんやお蕎麦屋さんでも使えるんじゃないかな。ざるうどんやざるそばを頼んで、つけつゆを使わない、もしくは断ればいいので。ひとつのアイデアとして書き残しておきます。
讃岐うどんは最高だった
いろいろあったけれども、讃岐うどん自体は本当においしかった。何度書いても書き足りないくらいに感動的な麺。これを自宅で好きな味付けで食べられたら最高なのにな。
自分で作るか?いやいやこればっかりは無理だ。修行に何年かかることか…。
このお店にはまた食べにいきたい。今度は最初から塩で食べるつもりで行けばいい。お店の様子もわかったから、よりリラックスしてうどんを味わえるだろう。楽しみ!
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