妥協してきましたが…
これまで、キムチに関してはヴィーガン・ベジタリアン仕様のものを食べるのは諦めてきました。ただ、どうしても食べたくなるときがあります。
そんなときはスーパーで買えるものの中から、魚介類の使用が少なそうで、たんぱく加水分解物なども少ない、せめてマシかなーと思えるもので妥協していました。
ヴィーガンのキムチは通販などで買えます。それは知っています。でも食べたいタイミングでパッと手に入らないことや、送料・コスパなどを考えると手が出ませんでした。
その程度の気持ちで菜食やってるのか、と言われてもしかたないですし、実際そうなのかもしれません。いまの僕ができる範囲の限界なんでしょうね。
ちなみに僕はそう言われても別にいいですけど、菜食をはじめたての人にそんなことばっかり言って完璧を求めてると、いつまで経っても菜食は広まっていきませんよ。
おっと話がずれました。本筋に戻します。
そんな僕でも、やっぱり抵抗したいと思って菜食へのこだわりが強くなるときがあるんです。今回はそんなタイミングが訪れて、スーパーのキムチ売り場をくまなく探してみたところ、2種類だけですが見つけることができました。
せっかくなのでブログでシェアしておきます。
ライフのカクテキ
まずはこちら、スーパーチェーンライフが展開するプライベートブランド「ビオラル」のカクテキです。こちらはすでに先日のブログでも紹介しました。
原材料はこんな感じ
だいこん(国産)、漬け原材料(てんさい糖、とうがらし、でんぷん、にんにく、パプリカ粉末、昆布エキス、昆布、食塩、玉ねぎ)
なんと白砂糖も不使用。添加物も入っていないので、コンタミネーションリスクも限りなく抑えられています。認証マークはついていませんが、ヴィーガンでも大丈夫な可能性アリ。
ちなみに同じシリーズで白菜キムチもありましたが、そっちはアミ塩辛が入っているので落選です。
昆布の旨みと甘さが特徴
肝心の味ですが、カクテキとしてちゃんと美味しかったです。昆布の旨みが最初に目立って、だんだん甘さと辛さが効いてきます。だいこんはシャクっとした歯応えでいい感じ。
でもやっぱりカクテキなので白菜キムチのような辛みはなく、「お漬物」としての美味しさな雰囲気。甘辛いキムチの中でも甘みが強めかな。とろみも控えめで、さっぱりしています。
カクテキが食べたいときはまた買うと思いますが、キムチを食べたい気分を満たすかどうかは微妙かも。
備後漬物 国産にらキムチ
こちらはベルクスというスーパーで発見しました。僕が買ったのは千葉県の店舗ですが、備後漬物さんという会社名はそこそこ見かけるので、前述のライフの商品よりは幅広い地域で手に入れることができるのでは。
原材料表示
白菜(国産)、にら(国産)、漬け原材料【果糖ぶどう糖液糖、おろしにんにく、醤油、唐辛子、食塩、ごま、しょうが】/調味料(アミノ酸)、酸味料、香料、増粘多糖類、ビタミンB1(一部に小麦・ごま・大豆を含む)
動物性素材は不使用ですが、ぶどう糖液糖とかアミノ酸とか香料とか、いろいろ気になるところはあります。結局自分は何を大事にしたいのか、で決めることになりますね。
動物性素材がちょっとだけ入っていても添加物が少ないものを選ぶのか。動物性素材が不使用なら添加物はよしとするのか。価値観の分かれるところでしょうね。どっちも譲れないからこの商品は買わないという選択肢もあるし。
僕はとりあえず見つけた以上、一回は試そうかなと思って購入しました。あとは食べてみてからの判断です。よっぽどおいしければ添加物は妥協するし、そうでもなければ次はないかな、と考えていました。
良くも悪くも「日本風」キムチの味
味はそれなりにおいしかったですよ。たとえば居酒屋とかでキムチを頼んだときに、これが出てきても全然いい。
キムチを食べ比べた経験がある人には伝わるかなあ。良くも悪くも日本風にアレンジされたキムチの味です。出汁っぽさや旨み調味料が前面に主張してくる感じ。発酵の旨みじゃなくて。
容器に残る水分が多く、とろっとした粘度がある。甘みが強くて辛さひかえめ。発酵が弱いからか、酸味やコクもない。韓国からの輸入ではない、日本のメーカーが出してるキムチってこういう傾向があると思います。
ニラキムチって大きく書かれていますが、ニラの存在感もそこまで感じられず。
これが美味しいって言う人がいるのはわかります。僕も別にキライではありません。でもまた買うかと言われたら買わない、僕にとってはそんなポジションにいる味です。興味があれば一回試してみる価値はあると思います。
通販で買えるヴィーガンキムチ
紹介した2種のキムチが見つからなくても、スーパーでひたすら原材料表示とにらめっこして探してみてください。他にもあるかもしれませんし。むしろ見つけたらコメントで僕にも教えてください!
それでもダメならもう通販で買いましょう。僕は食べたことないのですが、楽天やamazonで探してみたので以下で紹介します。
キムチを専門にやっているネットショップでヴィーガンキムチを売っているところもありましたが、個人的にはやっぱり送料が気になってしまいました。キムチ1パックに1000円前後出すのは素材へのこだわりとして理解できますが、それを届けてもらうのに1300円くらい送料がかかるとなると…うーん。
1パック購入だと送料がかかる
とはいえ楽天やamazonでも結局800~900円くらいは送料かかっちゃうんですよね。個別購入だと。
まとめ買いで送料無料にする
これくらいいっぱい買えば送料無料になりますが、冷蔵庫のスペースが必要ですね。
キムチの素を買って自分でつくる
キムチの素も売ってます。これなら楽天24でほかのものと一緒に買うことができるので、送料もセーブできて冷蔵庫も圧迫しなそうです。
缶詰を買う
保存食にもなる、缶詰の商品もあるようです。これは初めて知りました。
日本人が牛丼を缶詰にするように、韓国の方はキムチを缶詰にするんですね。緊急時こそ、ホッとするような食べ慣れたものが恋しくなりますもんね。
そう考えると、菜食向けの保存食って大事だなあ。緊急時にまで菜食を貫くことの是非はさておき。日本だとレトルトカレーが重宝しそうかな?菜食対応の商品が増えてきてますもんね。
余談
キムチの紹介はここまで。ここからは今回のキムチ探しを通じて気づいたことを書いてみます。
①キムチ探し中に驚いたこと
キムチを探していたとき、にんにくも食べたかったんですよ。ガツンとした味が食べたい気分だったので。
ビン入りのおろしにんにくで済ませようかなと思って見てみたら、こういう商品にまでチキンエキスが入っていてびっくり。そんなに旨みをつけておかないとダメですか。
チューブのおろしにんにくを買って事は済みましたけど、久々に衝撃を受けました。
②豆板醤でいいかも
今回食べた2つのキムチが僕好みの味じゃなかったということもありますが、キムチを食べたい気分は豆板醤でも解消されるような気がしました。
僕はキムチをそのまま食べるのも好きですが、炒めたり煮込んだり、調味料のように扱うことが多いです。今回買ったキムチは2種類とも辛さが物足りなかったので、別途豆板醤を買い足して調整しました。そうしたらこっちのほうが好みの味になってしまったんですよね…
とはいえ、キムチで漬けこんだ野菜にしか出せない味ってあるんです。市販のキムチはいろいろ食べ比べてきたし、菜食へのこだわりを妥協してまで食べたい気分になるくらい、キムチが好きなので。
でも、市販の菜食キムチではその美味しさはかなわない。だったら自分で調整するしかない。豆板醤で辛さを出して、キムチの発酵によるコクや旨みの部分は醤油・味噌・酒・みりんで補う。
市販の製品を買うよりも、自分で味付けをしたほうがキムチを食べたい気分を解消できました。なんとも皮肉です。必死になって探したのにね。
でもその甲斐あってこの結果にたどり着けたので、満足しています。
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