僕の菜食歴は2019年の12月から
週に1~2回の友人や家族との食事を除き、肉・魚はもちろん卵や乳製品も食べない生活を続けてきました。
そのくらいには通常の食事と一線を引いてきましたが、ずっとあいまいな扱いにしてきたのがかつおだしです。
避けたりすることはこれまでもあったのですが、この3ヶ月間はきっぱりと食べない生活をしてみましたので、感想をまとめます。
味覚が繊細になった
この生活をはじめる前の僕は、以下のように考えていました。
肉や乳製品ならともかく、だしは少しくらい食べても何も変わらないでしょ…
前に短い期間(1週間くらい)ですが避けたことがあり、そのときは何も変化を感じなかったからです。
今回の3ヶ月間においても、筋トレやランニングといった運動や仕事のパフォーマンス・メンタル面では特別変わった感じはありません。
しかし、味覚と嗅覚ははっきりと変化しました。
さすがにびっくりです。3年半も菜食をしてきて、まだ変わる部分があるんだなーと。
かつおだしは味が強すぎる
僕がかつおだしをやめられなかった理由は納豆のタレ。
使わないからといってそのまま捨てるのもなんか違うような気がして…ひとまず3ヶ月間だけ、と決めてこの生活に挑みました。
先日、もうそろそろいいかなーと思ってタレを使って食べてみたんですが、かつおだしの味ってかなり強いんですね。全部その味になっちゃう感じがします。
完全に避けてみたことで、はじめて気づくことができました。
美食家を気取りたいわけではありません。むしろ舌が肥えているわけでもない僕ですら違いを感じた以上、納豆には付属のタレをかけるものだ、という固定観念は疑ったほうがいいのかも。
菜食とか関係なく、しょうゆだけをかけて食べる方もいますもんね。
だしのいい香り=ほぼ全部かつおの匂い
菜食になる前は、僕は料理の味付けにめんつゆをよく使っていました。
だしをひく手間もかからないし、1本で味が決まるし、なにかと便利ですよね、めんつゆって。
菜食をはじめてからは粉末だしなどで代用していましたが、この3ヶ月は菜食向けのめんつゆを試しました。
何より違ったのが香り。
いままで「だしのいい匂い」だと思っていたものは、ほとんど「かつおの匂い」だったことに気づかされました。
野菜の煮物やきのこを使ったお吸い物、おでんなど…これぞ和食、いい香りだな〜と僕が思っていたものは、野菜や具材の香りではなくて、全部かつおだしの匂いだったんです。
驚きを通り越して、もはや怖かった
これらを子供のころから食べて育つんですから、かつおだしじゃないと物足りないという気持ちも、かつおだしを抜くという選択肢が浮かばないこともよくわかります。
海外の料理はおいしいけど、だしが違うから毎日食べると飽きる、落ち着かない…という話を聞いたことがありますが、これに近い現象なんでしょうね。
和食を通じて、日本人の舌にはかつおだしが強烈にインプットされているんだと思います。
ただ、もっと使い分けをされてもいいのでは?
素材の味を感じたい場合や上品な雰囲気にしたいとき、かつおだしはあまりにも味と匂いが強すぎます。菜食とは関係なく、素材の味を引き立てるためにかつおだしを使わないという選択肢があってもいいはずです。
実際に、料理研究家の土井善晴先生の本でもこのような一文があります。
たとえば、白味噌(西京味噌)の味噌汁は、鰹節の効いただし汁とは相性が悪いもの。
というのは、すでに白味噌には麹のやさしい風味とうま味がたっぷりとあるので、強い鰹節の臭いが目立つのです。
一汁一菜でよいという提案-土井善晴
チェーン店とかだと、使い分けなんてのは難しいんだろうけどね…
避けるのがとにかく大変
外食をめったにしない僕でも、かつおだしを避けるのはとにかく大変でした!
グルテンフリーの徹底といい勝負ってところでしょうか。卵や乳製品、ゼラチンを避けることの数倍は難しいと思います。
それだけ日本食はかつおだしに支えられているんですね。
飲食店もかつおだし不使用を出せばいいのに
海外からの旅行客も増えているいま、ヴィーガン対応してくれないことを残念がっている観光客もいると聞きます。
お蕎麦やお味噌汁なんて、かつおだしを使わないだけで簡単にヴィーガン仕様にできますけどね。ビジネスチャンスを逃しているように思います。もったいない。
とはいえ、コストやオペレーション面で難しい面もあるんでしょうね。
安さとおいしさを両立するにあたって、パンチがあっておいしさがわかりやすいかつおだしは便利なのでしょう。多少の粗もかつおの強い味が隠してくれるので。
菜食めんつゆは手に入れづらい
品揃えがいいスーパーをいくつか巡ってみましたが、菜食のめんつゆは店頭では見当たりませんでした。
amazonでも楽天でも買えるので別にいいのですが、店頭で見かけるようにならないと世間には浸透していかないですよね。
僕も今回はじめて知ったんですが、菜食めんつゆってすごく美味しいんですよ!
煮物では具材の味を引き立ててくれるし、そばやそうめんをつけてもさっぱり食べられます。
しょうゆと粉末だしでもまずくはないからこれでいっか、と妥協してきましたが、もう手放せなくなりました。
作ってくれているメーカーさんへの応援の意味もこめて、これからも僕は菜食めんつゆを買い続けるつもりです。
菜食めんつゆの紹介・味の感想
この3ヶ月で僕が使った菜食のめんつゆは以下の2つ。
グリーンカルチャーさん
しょうゆの味が強く、キリッとしているつゆです。甘みの少ないつゆが好みの方にぴったりだと思います。
レビュー記事も書いていますので、気になった方はあわせてお読みください。
ムソーさん
こちらはだしの旨みが強く、塩角はマイルド。煮物や麺類の味付けなら、これ1本だけで決まります。
僕はこちらのほうが好みでした。レビュー記事はこちらです。
まとめ
以上、かつおだしを完全にやめてみて感じたことを書きました。
・味覚・嗅覚が繊細になった
・避けるのがとにかく大変
・菜食めんつゆはかなり美味しい
これからは菜食めんつゆをどんどん使っていくつもりです。そのほうが食材の味を引き立ててくれる感じがするので。
ただ、納豆のタレをそのまま捨てることについてはまだ気持ちの整理がつきません。タレなしの納豆も売っていますが、食感や味が好みに合わず…
ヨーグルトの砂糖もいつのまにかつかなくなったんですから、納豆もタレなしがデフォルトになってくれるといいんですが。いくら不景気でも、おそらくそうはならないでしょうね。
みなさんは納豆のタレ、どうしてますか?Twitterやブログのお問い合わせから教えていただけるとうれしいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
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