普段は3食菜食の僕が、外食では菜食にこだわらない理由。

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ヴィーガンやベジタリアンって、外食はどうしてるの?

これは本当に人それぞれ

菜食をする上で難しいのが、外食の扱いです。

選択肢はたくさん考えられますが、ざっくりまとめると以下の3パターンくらいが代表的だと思います。

完璧に貫く。ヴィーガン専門店にしか行かない or 菜食料理のないお店には入らない

できるだけ管理する。ふつうの飲食店にも入るが、肉や魚は注文せず食べられるものだけ食べる

外食は諦める。またはできるだけ肉や魚の少ない料理を選ぶ

どんな考えや価値観をもって菜食をしているか、によって答えが変わるはずです。ヴィーガンやベジタリアンなど、主義・主張をはっきりと持っている人はほぼ①になるでしょうね。

僕はひとりでの食事はすべて菜食ですが、ヴィーガン・ベジタリアンを名乗れるとは思っていません。週に1~2回の友人や家族との食事では②や③を選ぶことが多いからです。

ヴィーガン対応をしてくれるお店も増えてきましたが、まだまだ少ないのも事実。それ以外での外食とはどう向き合っているのか、シェアしたいと思います。

菜食を始めようと思っている方や、まわりに菜食者がいる方の参考になれば幸いです。

もくじ

本音:できるなら菜食がしたい

イベント会場で食べた野菜のお寿司

冒頭に書いた通り、僕は誰かと行く外食の場合はそこまで厳しくチェックしませんひとりの場合は菜食ができるお店を選びます。(そもそもめったに外食をしませんが)

思うところはいろいろありますが、完璧主義である必要もないかなと。

でも、できるなら菜食をしたいです。心の奥ではそう思っています。しかし、完全に避けるなら生活が不自由になる覚悟をしなければなりません。

以前、かつおだしを完全に避けてみましたが、これだけで食べられるものはかなり減ります。

和食ならいけるんじゃない?

あー、えーっと、かつおだしがね…

このやりとりの気まずさといったら…。

知らない人からすれば、洋食じゃなければ大丈夫そうって思いますよね。相手に悪気はないはずです。

例:大戸屋・サイゼリヤで食べるなら

和食だとどれくらい選択肢がないのか。試しに大戸屋とサイゼリヤのメニューを見てみました。(2023/9/25時点)

どちらも完全菜食の場合で考えてみたので、卵・乳製品OKなベジタリアンなら食べられるものはもっと増えます。

※写真とアレルギー表示のみ見て判断しています。製造会社への問い合わせなどは行なっていませんので、厳密に気にしたい方はご注意ください。

大戸屋の場合

まず定食メニューは全部ダメですね。食べられるものはありません。

サラダは大丈夫でしょ、と思いきやミックスサラダはNGです。ポテトサラダが入っているんでしょうね。(マヨネーズに卵が使われています)

豆腐サラダは大丈夫そうかな。かかっている海苔が味付け海苔でなければ!

ということで、大戸屋で食べるなら「ごはん+納豆+ひんやり豆腐+千切りキャベツ」みたいに個別で頼めばOKです。

わざわざ外でこれ食べるの?という気持ちは出てきてしまいますが… 。

サイゼリヤの場合

イタリアンなんて無理じゃない?と思われがちですが、意外とサイゼリヤのほうが外食気分は味わえます。

パン類は乳成分が入っているのでだめですが、パスタはお肉や魚さえ入っていなければ大丈夫なので。

メインはペペロンチーノとアラビアータ、サラダはグリーンサラダとにんじんサラダから選べます。

選択肢があるだけでもうれしいですね。

サイゼのパスタおいしいよね

目的と価値観で答えは異なる

僕が菜食をするいちばんの理由は健康です。

コルクやアップルレザーを使ったり、環境保護や動物愛護にも関心はありますが、優先順位をつけるなら健康がトップです。

環境保護や動物愛護をいちばんの目的としている方なら、外食であっても菜食を貫く方が多いのではないでしょうか。それもすばらしいことだと思いますし、リスペクトします。

ただ、健康目的なのであれば「常にずっと菜食しなければいけないんだ」と思い込まなくてもいいんです。

0か100かより、みんなで一歩を

むしろ、菜食のことが気になっているのに

友達とご飯に行けなくなるのが嫌だから…

という理由でやらないほうがもったいないです。

友達とご飯に行くときだけは別旅行に行くときだけは別とか、やりかたはいろいろありますよ。自分なりのマイルール、美学を持っていれば、それでもいいんじゃないでしょうか。

仕事や勉強でも同じですが、一夜漬けですごい成果が出せることなんてまずありません。

カンペキに管理した菜食に疲れて3ヶ月でやめてしまうよりも、続けられるペースの菜食を長く続けたほうが健康的な価値はずっと高くなります

環境や動物への影響だって同じではないでしょうか?もちろん理想はゼロにすることですが、いますぐ誰もが現実的にこなせることではありません。

少しでもいい方向に進んでいくために、できるだけ多くの人に菜食への関心をもってもらいたいと僕は考えています。

言い出す勇気も大切

ただ、菜食を広めることを第一に考えるなら

最近菜食してるんだよね〜

言い出した方が広まるかもしれません。僕も親しい友人や家族には、動物性の食品はひかえていると伝えています。

菜食をしていることを伝えるとき、僕はいまだに緊張するというか、心配な気持ちが残っているのが正直なところです。

言える相手・言いづらい相手、というのは置かれた立場によって変わると思いますし、そもそもカミングアウトするかどうかは個人の自由です。

どんなお店に行ってもひとつはヴィーガン対応のメニューがある、という社会になっていけたら嬉しいですよね。それならわざわざ伝えなくても、「これが食べてみたくて〜」で済みますから。

そのためには、

・菜食の良さが広まること

ヴィーガンやベジタリアンという言葉に悪い印象が生まれないようにすること

この2つが大切だと思います。

自分さえよければいい、は本当か

僕はこれまでにヴィーガン向けのイベント・食事会に10回以上参加しました。

話しているとたまに出会うのが、どんな相手にも、どんな場合でも菜食を貫いているという方。

芯を持っていてすごくいいな、と思う反面、僕がそれを真似しないことにも理由があります。

社会的に許される場面なのか

友達付き合いなら、食べ物を選り好みしたところで空気が壊れることはないと思います。

しかし、会社の飲み会ビジネスの会食といった席ではどうでしょうか。仕事や交友関係を広げる機会を失ってしまうことは考えなければいけません。

もちろんアレルギーなどで食べられないことはあるでしょう。お酒もそうですが、無理に飲まされたり・食べさせられるようなことはあってはならないですし、配慮されるべきです。

そうはいっても、菜食だと食べられるものが少なすぎるのです。

お酒は飲めなくてもソフトドリンクは用意されていることが多いので、いっしょに飲みながら話せます。菜食はというと、場合によってはひとつも食べられるものがないかもしれません。

自分ばっかり食べてて申し訳ないな…

こんなふうに距離感が生まれてしまう可能性はあります。

自分はよくても、相手に気を遣わせていい状況なのか、慎重に考える必要があるでしょう。

自分で幹事をやればOK

お店選びを自分でできるのであれば、こうした状況は解決しやすいと思います。

ヴィーガン対応メニューが広がることがいちばん理想ですけどね。すぐ変わるとは思えないので、対処法は持っておくことをおすすめします。

相手はさびしいかもしれない

同じ釜の飯を食う

  1. 同じ共同体が同じものを食べることによって、同体としての帰属意識を持つこと。あるいはそれを強化すること。
  2. ある程度の期間、他人同士が同じ家で起居を共にする、ないし、学校や職場・軍隊で生活を共にする。
同じ釜の飯を食う. (2018年3月31日15:38). Wiktionary. 2023年9月25日05:33

こんな言葉もある通り、同じものを食べるというのは単なる食事という価値を超えた意味を持つこともあります。

同じものを食べて感想を言い合ったり、それぞれ違うものを注文してシェアして食べたり。

自分は体や環境のためと思って断っていても、相手がこれを求めていたらどうでしょうか?きっと相手はさびしく感じるだろうと思います。

こんな壁を乗り越えるくらい、コミュ力があればいいんだけど

これに対する答えを自分は見つけられていません。なので、菜食ではない友達とご飯を食べるときは自分が我慢すればいいや、というふうに現時点では考えています。

こういう部分の価値観が合う友達ばかりならいいですけど、そうもいきませんよね。まったく同じような価値観の友達しかまわりにいないというのも、いびつすぎるように思いますし。

お互いの価値観が違っても、それを認め合えるくらいに仲を深められたら、それがいちばんいいですね。

好き嫌いとは難易度がちがう

僕は菜食をする前から、生の魚介類が苦手です。

そのためお寿司屋さんや海鮮居酒屋では肩身が狭い思いをしていましたが、そうは言っても食べられるものはありました。ただ、菜食をするとなるとそれ以上に食べられるものが減るんです。

エリアによっては、どこのお店にもろくに食べられるものがないこともあります。せっかく集まってご飯を食べようとなっているのに、いい雰囲気を壊しかねません。

ヴィーガン専門のお店もいいんですけど、こういうシーンを考えるといろんなお店にヴィーガン料理があったほうが助かります。

これは出かけた場所による!

まとめ

以上、僕が外食では必ずしも菜食を貫いていない理由でした。

・できるなら外でも菜食がしたい

・シーンごとに使い分けたっていい

・自分と相手、お互いのことを考えて判断したい

この記事を書くには勇気が必要でした。ヴィーガン・ベジタリアンの界隈は過激な人もいるので、怖いなと感じることも多いです。

でも、今年(2023年)の夏の異常気象をみなさんも体感したでしょう。日本だけでなく、海外でも山火事が頻発するなど、地球環境はもう余談を許さない状況なのかもしれない、と僕は心配になりました。

少しでも動物性食品を食べている・食べていないで善悪を決めつけすぎずグラデーションを許して、できるだけ多くの人が気軽に菜食を楽しめたら少しでもいい方向に変わっていくのではないでしょうか。

社会の雰囲気が変わればプラントベースの食品やアクセサリーはもっと増えて、安く手軽に手に入るようになるはず。そうなったら僕たち菜食者にもうれしいことです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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